さて、私は、カイロプラクティック業を生業としているので、当院の施術で骨盤の歪みを正すことによって、どうこの病気に貢献できるかを説明したいと思います。
先ず、骨盤の自体の歪みを正します。土台である骨が歪んでいれば、そこに付着している筋肉・靭帯にも歪みが生じるからです。骨盤は筒状になっていて、下の出口は、筋肉と筋膜で3層構造になって閉ざされています。一番上側(奥側)の隔たりを骨盤隔膜といい肛門挙筋などが含まれています。いわゆる骨盤底筋群というやつです。ですので、骨盤の歪みをとることで、まず、骨盤底の組織の異常な緊張を減らします。
次に、陰部神経に沿った、局所的な異常な緊張・硬結(かたまり)を緩めていきます。ここには、トリガーポイントというモノができているかもしれません。それは、筋線維が縮んで固まり、過敏になり、神経に異常信号を送る、というものです。トリガーポイントの解消法については、次回、詳しく説明していきます。
この局所的な緊張を取り、神経の刺激を取り除きます。ただし、この部位は、陰部になるので、当院では、触れることはしません。やり方を説明いたしますので、ご自分でマッサージしていただきます。
直腸肛門痛の患者さんは、腰部疾患・骨盤疾患の経験があるひとが多い、との報告がありますので、腰部からの関連も考えて矯正していく必要もあります。また、筋緊張の解消の為、ストレッチやエクササイズは有効と考えます。
長時間の座り姿勢の影響の人は、骨盤底のうっ血が問題になっている場合もあるので、そのような方は、自宅で半身浴などをして、下半身の血行を促すのも効果的と思われます。
食べ物では、痔の人と同様、肛門部の刺激を減らす為、辛い物やカフェインなどの刺激物を避けるほうが有効ではないかと思われます。
このような方法で、消散性直腸肛門痛の苦痛が軽くできたり、ブロック注射や他の療法の効果をアップでき、治癒に早く結びつけば良いな、と思います。
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