痔核(イボ痔)について

ここでは痔核(イボ時)について細かく見ていきましょう。

痔核(イボ痔)とは、肛門括約筋と肛門粘膜の間の結合組織のクッションにある血管がいぼ状に出てくる状態です。歯状線より内部にあるのが内痔核、外側にあるのが外痔核と呼ばれていて症状が少し異なります。

内痔核は内臓の神経支配である自律神経領域なので、痛みはあまりなく、出血や脱肛などで気づく。

痔核をほうっておくと、次第に大きくなり、排便時に肛門の外に出てくるものを脱肛と呼びます。排便時にでてくるが、自然と戻る状態なら手術の必要はないが、戻らないなら手術が必要になります。
たまに痔核が肛門括約筋に締め付けられ戻らなくなると激しい痛みが出ることもあります。
外痔核は皮膚領域の神経支配なので、痛みを強く感じます。肛門周辺の血管に血栓が出来て、肛門に飛び出てくる状態になっています。

●痔核の対応法

①便秘で長時間トイレでいきむ人は、肛門周辺の血流がうっ血しやすいので注意。
②長時間座りっぱなしの人も、肛門周辺の血流がうっ血しやすいので注意。
③唐辛子の摂り過ぎは、便の中に残り、排便時肛門を刺激するので注意。
④アルコールは下痢になりやすく、痔核を悪化させやすいので注意。
⑤排便が終わると出血も止まりやすくなるので、横になって安静にする。お腹の下にクッションを入れ、お尻を高くすると良い。
⑥肛門部の血流を改善するため、入浴は欠かさないようにする。
⑦便を柔らかくする食生活を改善する。