注意すべき病気

無症候性肛門痛として消散性直腸肛門痛と肛門挙筋症候群と陰部神経痛を分けて分類しているパターンもありますが、文献によっては、一緒くたになっていたりあまり明確でないようです。
症状や推測される原因なども重なっている部分が多く、混乱しています。

ここでは、肛門痛を引き起こす他の病気で、注意すべきモノを解説していきます。

●骨盤内腫瘍
良性と悪性の腫瘍があります。

良性は、命に関わらないものです。
婦人科系でしたら、子宮や卵巣に腫瘤や嚢胞が出来るもの。
腫瘤は文字どうりコブです。嚢胞は袋状になり、なかに液状の物が溜まる状態です。

・子宮外妊娠
・良性嚢胞性奇形腫
・卵管溜水腫
・子宮内膜症
などです。

骨盤内臓系でしたら、小腸,膀胱,尿管,骨格筋,骨に腫瘤や嚢胞ができるもの、があります。

悪性のものは、命に関わる物で、ここでは癌を指します。

これらの物が大きくなり、神経を圧迫している可能性もあります。
MRIやCTで確認するのが良いでしょう。
実際に、腫瘍を摘出してから生検してみないと、良性か悪性か判断できない場合もあります。

もし、少しでも心配があるのなら、躊躇せず、すぐに検査を受けられる事をお勧めします。

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