痔の発症機序

肛門周辺の組織が炎症により壊される事により痔は起こります。
では、何故炎症が起こるのでしょうか?原因は次のように考えられています。それは、
「排便異常(便秘・下痢)」「肉体疲労」「ストレス」「冷え」「生理」
などです。

便はアルカリ性で細菌が多く含まれています。そのため便秘、下痢では肛門粘液を傷つけ、炎症を引き起こします。

冷えは肛門周辺の血行を悪化させるので温めると良いが、痔瘻になってしまってからは温めると化膿が悪化するので温めてはいけません。

女性の場合、月経前や月経中は便秘や下痢の排便異常になりやすく、肛門に炎症を起こしやすくなっています。便秘しやすい人は、月経前に便を柔らかくするよう食物繊維が多い食べ物やヨーグルトを摂るようにします。また、妊娠していると後期では子宮が左右にある腸骨動脈を圧迫するので、分娩時にいきむと内痔核になることがあります。

長時間座位は肛門周辺のうっ血を引き起こすので2時間経ったら1分ほど歩き、下肢から心臓に血を戻すようにします。

関連事項
●痔核(イボ痔)について
●裂肛(切れ痔)について
●痔瘻(穴痔)について

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