腸内環境について

肛門や骨盤底の病変には、骨盤底筋群や肛門周辺への冷えや圧迫による緊張や血流不全のほか、骨盤内臓である腸の調子を崩すことによる影響も少なからずあると思われます。

そこで、ここでは如何に腸内の健康を保つかを考えて生きたいと思います。

まず、健康的な便というものは、色が濃すぎず、薄すぎず、半練り状で、匂いが少なく、多くて重いのが良いとされています。これが硬すぎると便秘となり、柔らかすぎの水状だと下痢となり、どちらも腸内の調子が悪い証拠です。

腸内には細菌が住み着いており、種類は1000種類以上、重さにして1kg以上いるとされています。そして、腸内細菌には3種類あり、乳酸菌やビフィズス菌のような善玉菌がいます。また、腸内腐敗を起こし、発癌を促進させる悪玉菌もいます。どちらでもない日和見菌というのもいて数はこれが一番多くいます。この割合は、2:1:7が理想とされています。

年齢とともに、腸内細菌のバランスは変わり、高齢になるほど悪化します。出産直後の乳児の腸は無菌状態。生後2~3日目でビフィズス菌が発生し、生後1週間後は腸内細菌の95%がビフィズス菌となります。老化が進むとビフィズス菌極端に減少し、大腸菌やウェルシュ菌が増加るといわれています。
善玉ビフィズス菌は体内に有用で、発癌物質の発生を抑える役目があります。また、ビフィズス菌は乳糖を分解して、酢酸を作り、腸内を酸性にし、悪玉菌のウェルッシュ菌は酸性では生きられないので、よりビフィズス菌は増える環境をつくります。

逆に悪玉菌であるウェルシュ菌やブドウ球菌は、発癌物質や老化物質などをつくり、身体に悪影響を及ぼします。

日和見菌としては、大腸菌があり、悪玉菌と善玉菌の数が多い方に加勢して悪さをしたり、逆に身体の役に立ったりします。
ごぼうや玉ねぎに含まれるオリゴ糖という糖質は、消化されないのでそのまま大腸まで到達する。そこでビフィズス菌だけの餌になるので、積極的に摂りたいものです。また、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌がはいっているヨーグルトを摂ることは腸内環境には非常にお勧めです。

関連事項

●腸内免疫

 

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